その日余は健康診断の医師面談時間までのしばらくの間、札幌Gホテルの画廊を楽しみ大いに満喫していた。
が、そのあと、実に残念なものを見てしまった。
物件は、ホテルさんのロビー通路にご自由にお持ち帰り下さいとあったクリスマスカードの販促物だ。
といっても世人にとって余の驚きやショックは、とりだてて取るに足らぬ大したことではないことは承知している。
問題は、この時期絶えない、「雪の結晶」のインチキデザイン問題だ。
余はかつて、横浜の手ぬぐい屋さんや、フィギャースケートテレビ番組のタイトルデザインに使われた、「八華の雪」デザインの「みっともなさ」を投書して変更していただいたことがある。
上品に「日本人の美意識」に「もとる表現」とお伝えし、先方の使用上の判断を仰いでみただけだ。
ああめんどくさい親父だ否爺だこと。
そこで今回は、第3弾ということで・・
本日、ああそうそうと取り出してみてビックリポン。
ホテルで手にしたときは、老眼のせいもあって気がつかなかったが、みごとに「八華の雪デザイン」のオンパレードだった。
雪の結晶は「六華」を知らない方が多すぎる。
いつもなら、即メルーをして、
上品にお伝えするのだが、時期が悪すぎるので遠慮する。
下請けの受注業者さんが怒られ、その下請けのデザイン会社の、その下請けのと、「下品な」責任転嫁のはて、
今年入社の経験不足の南国育ちのデザイナーさんだけが大目玉っう筋書きのイベントは、
年の瀬にあってあまりにも苛酷だからだ。
この国は近近とみに、上の者が責任とらない社会構造が特徴の「新封建社会国家」だから、クレームや内部告発は意味がない。
クレーマーも気を使う。
考えて見れば、最近「評論」というカテゴリーは何処へ行っちゃったんだろう。
平成も終わるが、完全に「昭和」も消えることを実感している。
Gホテル広告販促ご担当者さま
なにとぞ気がついてください。
これで行こうって判断したのはご自分だと。
みなさん日本文化の「質」を守りましょう。
2018/12/22 記