囂庵コラム アーカイブ

北方領土問題

注:2018年11月16日の FB投稿を基にリライトいたしました。

今日の芭蕉句

素堂子の寿母七十あまり七年の秋、七月七日をことぶくに、萬葉の七種をもて題とす。これに連なる者七人、この縁にふれて、おのおのまた七叟の齢に習わん

七株の萩の千本や星の秋 芭蕉
(ななかぶの はぎのちもとや ほしのあき)

元禄五年七月七日。と。

徹底してめでたい縁起を担いでの七づくし。

七本が千本にそんで無限に・・・

めでたいめでたい。

さてさて、こちらの九つ島の行方は、めでたくなるか?ならぬのか?

苦苦苦とならぬよう願いたい。

北方領土の返還について、
安倍総理の熱意で、少しは進捗しているかのごとくの報道が連日だ。

確かに安倍総理は活発に動いている。

しかし交渉の内容は、鈴木宗男や森元総理が企んだ、

基本 ①領土として歯舞諸島色丹7島(7%)の返還 国後択捉2島(93%)は凍結 ②国後択捉2島の経済権益はロシアとの共同事業ということで(50%)返還 の線にそって行われている。

安倍総理の思惑は、
名を捨て実を取れ政策で、たとえ領土が全部返還されなくとも、
基本 歯舞色丹2島返還 国後択捉2島の経済権益の半分が返還され、自由航行が可能になり、結果、国後択捉経済特区のようなものが出来上がれば良いとする。

沖縄を米軍に差し出したように、
北方領土をロシヤに差しだし、領土問題に決着を付けようということだ。

いわば、ある日突然、家の庭先に隣に住むヤクザが、物置を建てて、こちらが文句を言っても埒が明かないから、このさい、うちの物もその物置に半分置かせてもらい、今後この先仲良くやろうって握手するということだ。

万事何事も安全穏便が第一。

強く乱暴な者には柔和に、
去勢を張るチンピラには脅しを、が
外交といえども重要なのだろう。

これも一つの策だろう。

余のような死に損ないに、日本の未来をどうのこうの言う資格はもう無いと気がついてはいるが、どうもなんかなあ?

  7%還って喜べあとはナシ 半可ξ
 (ななぱーせんと かえってよろこべ あとはなし)

このままじゃ、寝覚めが悪いったらありゃしない。

九島の七島還るがそれ全体の7%・・こちらはジリ貧

どうもなんかなあ?
放棄は腑に落ちないよ。

            2018/11/16追記