おもろ18

Aはロシエの安政六年のものだろう。同じ時期に東禅寺のステレオ写真がある。 Bはおそらく、第二次東禅寺事件(文久二年五月二十九日)の後だろうが、詳細は不明だ。 Cはベアトであれば、文久三年の秋以後ではあるが、これまた撮影日を特定する術は無い。

ガワーたちが写る写真はイギリス公使館のおかれた安政六年とあるが、さすがに、庭はきれいに手入れがされているのが分かる。

安政六年六月一日、イギリス公使オールコックは、東禅寺を宿舎に選び、同七日(東禅寺蔵『天寿室日記』による)、三十人ほどの人員と共に東禅寺に入った。それに続き、各国使節がそれぞれの公使館にあてられた寺院に入った。
または、文久元年五月二十七日から以後の東禅寺事件の前後の可能性も強い。諸先生のご指導を賜りたいものであります。