写真好きの勝海舟3

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多種多様な人々の姿を留める写真の、共通した舞台セットは、特定の写真師の存在を示すわけだが、肝心要の記録が無いことには、カンや思いつきで、だれだれなどといって自慢げに話したところで、一歩も前進しないことなぞ、わかっておらぬん御仁が多いプロの古写真研究界に、余はうんざりだ。とぼやきつつも妄想はおもしろい。教養として余は、妄想は自分だけの内にしておく。