なるほど、ひょろ長い建物みたいなものがある。
しかし、その「細長い建物」とは、「建物H」の「出っ張り」部分と、「建物I」が丁度タイミング良く重なって、「明治五年長崎港パノラマ写真4の1」では、あたかも、「細長い建物」があるように見えている。
あるお方はとても熱心に、幕末明治期の古写真の研究をされておられる方で、余は、すぐさまその誤解を解いて差し上げようと、数枚のチャートをまとめお知らせした。
さらに、Shade3DとAdobePremiereElementsでナイスなビデオを制作した。
余は、もともと「明治五年長崎港パノラマ写真」は、写真師は上野彦馬か内田九一かわからぬが、撮影時期は明治五年の明治天皇の御巡幸の時と確信しており、この写真がそれ以前でもそれ以後でも成り立たないと考えている。
ちなみにあるお方は、「明治五年長崎港パノラマ写真」は、御巡幸時前に撮られていたものとして位置づけようとなされるので、しかたなく、余は当たり前のことをくどくど説明をしているのだ。
けっきょく、パノラマ写真に彩色を施しても、雰囲気は十部に伝わったと思う。
色の情報伝達力は、改めて、すごいなと思った。