明治五年六月十六日（1872.7.21）の、
16時35分頃から、17時5分頃の間。

前回「煙突日時計は示す。7月20日16時45分」で、「アノ写真は、西暦7月20日前後の撮影に間違いはない。時刻は16時45分あたりである。」としたが、さらに詰めて、撮影日は、明治五年六月十六日（1872.7.21）としたい。

さらに、撮影時間は、恵美須神社の4時35分頃から、45分頃海、55分頃松と軍艦、5分頃造船所と、順次右手にパンをして行った。

しかも、準備を含めて僅か一時間に満たない時間帯で、的確に四枚のパノラマ写真を撮りあげたことは、驚嘆に値する。　

ただし、今回のシミュレーションは、便宜的に時間帯を等分したが、いずれにしても最初の一枚の4時35分頃から、最後の5時5分の間に、この四枚が撮られたことは間違いない。

余は、パノラマ写真には、しっかりと幾つかの日時計となる太陽による影が見られることに気がついて、Shade15でシミュレーションをはじめたのだが、細部に至って精度を上げるのに手間取った。

いまだ完成の道半ばではあるが、この写真が撮影されて、本日が、143年目に当たることから、ちょびっとこそっと、お披露目いたします。