日既に暮れてなお煙霞絢爛
太陽がお山に隠れたといっても、柔らかい光が山里を神々しく絢爛に包んでいる。
歳まさに暮れて更に橙橘芳香
歳も押し詰まり木枯らしの吹くころだというに、柑橘類はいよいよいい匂いを醸してくる。
故に末路晩年君子はさらに精神百倍宣す
てことは、末路晩年の君子も、その活力をさらに十倍百倍も発揮するつうことさね。
と、きわめて、プラス思考のおやさしいお言葉で、実に実に嫌み無く、気分の良いことでありまするが、よーく考えて見れば、余は君子とはほど遠い、至らぬだらけの駄駄ジジイ。しょうがないから、君子の百分の一ぐらいでもいいのでと、開き直るといたしましょう。