今回の<花燃ゆ>で、獄に繋がれた小田村伊之助が妻からの手紙を読む感動的なシーンがあった。
妻の覚悟はモノローグで始まり、インサートの毛筆の手紙に重なる。そしてインサートからの受けは小田村伊之助役の大沢たかおの女泣かせの顔のアップだ。
なんとなく違和感を感じたのはその手紙の筆文字が<男手>であることだった。
(お願いだから、女手の手紙を使う位は配慮してよと)と思って、いつもはここで終わるはずなのだが、今回はそうは問屋は卸さなかった。
思ったと同時に、余の目に、<一橋>の文字が飛び込んできた。えっ?
余はたいがい大河を深夜にビデオで見る。
深夜の余の脳味噌も日中の脳味噌もたいして違いは無いのだが、余は見逃さなかった。
余は、即ビデオを巻き戻し、件の手紙のカット画面をフリーズさせた。
毛筆のくずしはそれほどでもなく、大いにテキトウではあるが読むことができた。
ともあれ、これが、妻からの覚悟を識したものと妹が差し出した手紙の内容でいいわけがない。
小田村伊之助の妻のモノローグは
無論演出的には<心の手紙>で文面を意訳して居るのだが、インサートの手紙の文面がこれでは洒落にもならない。
今回は武士の情けで余のHPに掲載だけで、前回のように教えてあげることはしない。
NHKというところは、何処かの国の<おエライさん>たちの責任のとり方と同じで、わりを喰うのは<下っ端>のみ。 きっとアシスタントさんや美術さんが怒られ、監督さんにはお咎めがないと思われるからだ。
参考にと、そのカット。取り敢えず仮名交じりで読みやすくした。赤文字部分は余の勝手な推測でお許しあれ。