doimドイム。
1870年に廃止になったオランダの長さの単位だそうだ。
フートの12分の1なのでインチということだ。
wikipediaに幕末期の日本では1ドイムが1cmで使われていたとあるが、根拠が不明だ。
というのも長崎の製鉄所の「鋸場」という建物の寸法に、「四十五フート九トイム」なんて記述があったものでドイムなるものを知ったわけである。
それはそれで、海軍歴史によれば、製鉄所総敷地は四千百二十九坪五合四夕だそうだ。
石造りでドント座る「四棟」構成の建物が「轆轤盤細工所」である。これは二百九十九坪の広さだ。 平面と軒迄のサイズは海軍歴史に載っている。肝心の屋根の部分の高さは載っていない。残念。
さりながら、煙突二本の「鍛冶場」や煙突一本の「鋸場」や一番大きな「工作所」のサイズも判明した。
大雑把だが敷地に並べてみると、ウキウキした気分になる。
ボチボチながら余の明治初年の長崎の旅は始まっている。