囂庵コラム アーカイブ

駅弁空弁

四五日東京にいた。日中は博物館やら美術館を中心にブラブラと気軽に街中を歩き廻った。

今回は飛び石の連休で、好きなお酒処がみな休みで、夜の繰り出しも飛び石となる。

それで日曜日は、駅弁を買ってきて、本郷のビジネスホテルの一室で、ウヰスキーのソーダ水割で過ごす夕飯となった。

財布にも身体にも優しい、部屋呑み日というわけだ。

乾き物チーズを定番に缶詰肴も加え、テレビを相手に話をしつつ軽くやる。

年をとってからは、毎日わいちゃか飲み続けることはちと辛くなって来たということもあり、これはこれで気軽で悪くはない。

外出の帰りがけに駅中で買った駅弁で宴はお仕舞いとなる。

はじめて米沢の「牛肉どまん中」を食す。かねてよりチャンスを窺っていたのだが、若干味濃いめながらおいしゅうございました。

そんな気分を引き継いで、帰りの昼飯も空弁にした。今半ならばよかろうと思いもとめたが、「なにこれ」というような結果だった。

ちゃんとしたお店は、ちゃんとしたものを出せないのだったら、出さない方が良いのにと、”完食後”に思った。