昨日今日豊洲の問題を扱う<民放>の態度が変わってきていることにお気づきでしょうか。
ひとつに<民放>は、地下空間に染み出た水には、もともと自然界に存在するほどの量の「ヒ素」や「シアン化合物」が検出されたが、害を及ぼす量には至らずそれほど問題ではないなどという学者を探しだし、世論の批判を避けようとしている。
ひとつに<民放>は、「逆転の発想だ」などといい、盛り土をしてその上に建築物を建てるより、盛り土の分を地下構造物にした方が強度も高く、地下水による直接的な汚染を受けにくいなどと無責任な評価を与え、責任の視点そらしに入る。
ひとつに<民放>は、はなから地下構造物の水の発生原因の究明には全く興味が無く、建物の地下に水が溜まるのは、「あたりまえの事」のようにと扱う極楽蜻蛉ぶりは頂けない。
ひとつに<民放>は、移転を基に新しく商売を転換していく業者さんの不安が増しているとまたまた問題点の視点そらしの準備に入っている。
ひとつに<民放>は、こんなごたごたの責任者がだれなのかも全く調べようとしない。
ひとつに<民放>は、タレントのキーコメンテーターたちに「世間は騒ぎすぎだ。」と言わせている。タレントは、局の台詞をいかに自然に語れるかでお手当を戴いているから、タレントには責任はないが、気の毒に、二次三次の加害者としてあとあと後悔しても始まらない。
ひとつに、大阪の<民放>のアンカーが、いち早く地下に潜り込んだが何も報告出来なかった民進党の都議の無能ぶりを放送したことは、<民放>唯一の功であるが、調査団すら送っていないような都議会の大与党自民党が、他党のようなコメントや調査報告など一切行わないことに対し、<民放>は、「どこがいったい責任政党なのか」などと追求はいっさいない。為政者に対する近ごろの<民放>の基本姿勢がよく見える。
ひとつに<民放>は、はやく納まってくれ、どうにでもなるさというムード構築のために、跡地のカジノ構想まで持ち出して「グットアイディア」とばかりに、事件の重大性を茶化している。
ひとつに<民放>は、かの事業は市場利用者の使用料と築地市場の土地売却費でまかなわれ、税金は使われないなどという意見もまともな意見として扱う大雑把さに、もはや、役人や政治家や政党やスポンサーやゼネコンの人気取りに邁進としか思えない。
全部同じやりかたで、事実を「はぐらかして」民意の批判の方向をそらしてきた。またか・・・
つまり<民放>は、原子力発電所問題、沖縄の基地問題、そして基本的人権の制限及び軍事態勢強化への改憲問題など同様に、表面だけワーワー騒いで視聴率を稼ぎ、手のひらをさっと返して、国民の目を他に転嫁させたい「御上の意向」に媚びて行動するワルの越後屋に過ぎないのだ。
かくなる上は、われわれが払う金が基本で運営されている新聞やNHKの報道に期待をいたそうにも、すでにそこも「御上の意向」に毒されている。
一週間で去勢されたマスコミ界の四面楚歌の中、小池知事にはもはや発言をとりあげてくれる場所もなく、うやむやなんとなくずるずると結局、「原発方式・・あぶなくても管理するから大丈夫・・」で「安全安心の御題目」のみが都民や国民に保証されていくのだ。
ZANN・NENN。
2016/9/2