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松平定信待望論

安倍くんが平成の田沼意次ならば、
平成の松平定信になってくれる人物はいないのかな?

安倍くんの政府与党は言う。

国会議員と官僚と陳情者はお互いに、
忖度関係と損得関係によって、結ばれており、
これが日本国の政治における行政手続のスタンダードだ。

むろん、
この損得関係に於いて「金銭」の授受さえ、
表面に出なければ、忖度があっても、
全て「適正に行われた行政手続き」となる。

今回はその意味で、
総理も総理夫人もセーフ。

総理側からの役人への口利きがあっても、
これは政治家としての通常のことで、
金銭を陳情者籠池氏から得ていないから、
なんの問題もない。

さらに、
総理側から籠池氏への寄付は、あったとしても、
私行為で当然何の問題もない。

官僚も、
忖度と言うよりは業務に対する強い熱意で、
法律にのっとり適切に案件を処理しているからセーフ。

むしろ、スピーディに細々と親切に対処したところは、
行政の円滑処理の例として特段評価される。

籠池氏も政治家を介して役所に口利きの陳情はセーフ。

しかし、
籠池氏には、
申請書類の偽造や経歴詐称や虚偽宣伝など、
さまざまな違法な行為があり、
これはアウト。

よって、籠池氏以外は、何も無かったと同じだ。

以上が政府与党の見解だ。

おそろしや。

法律や規則に、政治家の公私分けの規制が全く無い。

政治家にとっては国有財産と私有財産の区別がないのだ。

おそろしや、マスコミと、半分以上の国民が、この体制を支持している。

我が国の行政・立法がここまで腐った空気を吸って、ここまで腐った法律規則を食糧として生きているとは信じがたいことだ。

無能な野党には頼れない。

安倍くんが平成の田沼意次ならば、
平成の松平定信になってくれる人物はいないのかな?

清すぎても良いから。

写真は定信の「君が代」