webでこんな(photo1)記事が面白かったので、史料的に使えるバージョンを作ってみた。
photo1
昔から余は、関係筋からはちっとも相手にもされない「囂庵式○○系譜」っう代物(photo2)を発表しておりますが、今回それが非常に役にたった。
そもそも余は、古来からの系譜・系図は相続の流れをマトリックス(「基盤」「基質」)化させたもので、ある家の先祖やその血筋を辿る手段としては向いていないと唱え、必要の都度、「囂庵式○○系譜」なるものをエクセルファイルで作成してきた。
そんな独りよがりは置いといて、今回は、「路線図」というグラフィカルアイディアに、超・脱帽したという次第で、余もやってみたわけだわさ。
「路線図」は、面白いし、スマートジョークだが、史料的に使えるかといえば残念なところが多々ある。
つまり、史実情報の質が「小学生」レベルで、その方面に真面目な方にとっては怒りの噴火口となりかねないことだ。
昨今の日本人は、ちょっとしたジョークにも、余裕を失い、すぐ怒る傾向があるのを嘆いてもしょうがないので次へ進む。
さて一方、余が作成の本図は簡易的に相続の流れと親子関係をマトリックス化したモノであるから、それぞれの兄弟たちは必ずしも全て網羅されたものではないことをお断りしておく。
水平方向の細いラインは「親子血縁関係」。
縦・横・斜め縦横の太いラインは「相続関係」。
但し、太いラインの横方向の水平同位配置であれば「親子血縁関係」。
例えば、「M8斉脩」は「弟のM9斉昭」に「相続された」ということ。
例えば、水戸光圀M2の直系の血縁関係は、この表に記されている限りにおいては、父の頼房と子供の頼常だけである。つまり、photo1図では直系子孫と表されているが、余の図では、「ちゃんと」慶喜は光圀の直系の子孫ではないということが判る仕組みになっている。
さあさあ、余が作成の「路線図」手法のこのチャート一枚で、徳川将軍家御三家御三卿家当主の親子関係と相続関係はバッチリの筈だ。
東京の地下鉄JRのそれとたいして代わらぬ複雑さが笑えるではないか。
お楽しみあれ。
ただただ、大雑把な老人の大雑把な仕事故、誤記や思い込みミス等があるやも知れませぬ。
もしそんなことがあらば、優しく許せよ赦せよ諸君。
2017/08/29
なお、本図はお断り無く余が自由に改訂して行く可能性があることを申し上げておきます。
photo2