囂庵コラム アーカイブ

超合法的なアウトロー組織

憲法を遵守することは天皇も政治家もみんな「なさねばならない義務」だ。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

だが、最高法規の憲法には罰則規定がない。

法律や政令や通達には憲法違反の「箍(たが)」があるが、憲法にはその「箍」がないのだ。

だから、憲法違反をしても法律的には罰せられないから何をしても平気だと、将にアウトローを実践している。

あとで、「すいませんでした」「ていねいにご説明いたします」とでもコメントすればすむと、総理大臣や自民党や公明党や維新の会の政治家たちはこぞって仰るに違いない。

これでは、非合法なアウトロー組織と同じではないか。

いまや、現代の政治家には「正義」も「モラル」も「プライド」も関係ない。オノレや仲間の利益のみが最高の価値なのだ。

彼らは、「選挙によって選出され、国民が面倒を見る、超”合法的”なアウトロー組織の構成員」となってしまった。

落ちるに落ちたものだ。

いったい誰を選べと云うのだ。
非合法なアウトロー組織とどう違うのだ。