不思議だ。
ホテルは誰を相手に会場レンタルと料理等の仕込みの話を進めたのだろう。
相手は後援会事務所もしくは首相自身だろう。
さすれば当然、ホテルに対する支払い者は後援会事務所か首相だ。
首相の説明の論脈は、支払い当事者がないままホテルは会場と料理の提供を引き受けたという状態だ。
そんなことあるんだろうか?
それになぜ?! 首相は初めに「会費は会場でホテルが徴収しホテルが領収書を発行した。」と答えたのだろう。
そして、なぜ?! 数日後に「会費はホテルで後援会事務所のものが集めて、全額そのままホテルに支払った。」と変わったのだろう。
その場しのぎの言い訳は、後日齟齬を生み、問題が露呈する。
このケースでは、初めの行為をホテルがやっていないのに、やったと嘘をついてしまったので、後日それを取り繕ったことになる。
初めから後援会事務所が集金したというとどんな問題があったのだろうか?
一時所得として帳簿に記載しなければいけないと思ったのだろう。
しかし、実際には後援会事務所は支払い事務のプロセスを手伝っただけだから収支には関係がないのだという。
それなのになぜ?! それを伏せたのだろうか?
答えは簡単だ。
集金した金額に不足分を事務所が足して支払いを済ませたからに違いない。
もしくは、支払いは後日事務所からホテルに振り込まれることになっていたかもしれない。
つまり、政治資金規正法にのっとり、金銭の収支を記載しておかなければならぬことを、姑息にも憚っていたのだろう。
何れにしても、政界と深く関わっているホテルは、首相や自民党には恥をかかせるわけには行かない。
それを利用して全てを闇に押し込んで逃げようとしているのだ。
このぶんではまた、真実なんて百年経ってもわかるはずがなさそうだ。