余は議論が目的でなく、真実をお伝えしたいだけなのです。
古写真研究における、現状のふがいなさを嘆き、とても熱心にそれらを打破しようと、日夜頑張っておられる方がいる。仮にTさんとしておく。
しかしそんな立派な方でも多少の独善と多少の情報不足があるようだ。
たとえば、一例。
あるところで以下のようなことを仰っている。
Aは、「パノラマ写真もどき」ではなく立派な「パノラマ写真」です。
Bは、三箇所からバラバラにとらえているのではなく、橋上の一箇所から水平パンでそれぞれを撮影しています。
Cは、もともと単独の一枚と二枚組のパノラマ写真であり、どうあがいても三枚組のパノラマにはなりませんのでご指摘は間違いです。
証明のためのぐたぐた説明は省きます。
余はshade13で検証した3Dグラフィックの結果を提示するにとどめます。
ただし、検証ということから、ちょっとだけ手順を示します。
グーグルマップと衛星画像を基準に、各建物を配置した。
建物の配置大きさは地図に従うが、高さやデザインは仮。
レンズの選定は地図上で、実際に写っている範囲をもとにカメラ位置を割り出す。
キャメラポジションは、写真にも写っている池の中島に掛かる太鼓橋の真ん中辺り。
そのトータル角度を3で割れば水平画角が解る。
35mmフィルムカメラ換算で焦点距離36mmのレンズで、三枚のCG画像を書き出す。
ごらんください。
この写真師内田九一は、下手でも上手でもありません。普通です。
橋上の一箇所からただ単純に水平パンをしているだけです。
あちこち移動をして構成してはおりません。
画像に写っているモノをよーく観察して、考察されることも大事です。
以上
それにつけても毎度のことだが、Shade13は素晴らしいアプリケーションソフトであると褒めてあげたい。
ちなみに35mmフィルムカメラの焦点距離50mm相当の所謂標準レンズで構成すると
大同小異ですね。当時は蛇腹で歪みを修正する技術はまだありませんからMr.Hikomaでも同じ結果だったんです。