囂kamabisuan庵

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4月5日

初瀬にて人々花見けるに

うかれける人や初瀬の山桜 芭蕉
(うかれける ひとやはつせの やまざくら)

寛文七年、伊賀上野桃青時代の作。

源俊頼の

憂かりける人を初瀬の山嵐はげしかれとはいのらぬものを

私に冷淡でつれないあの人が、私を想ってくれるようにと初瀬の観音様にお祈りをしたのに。
まさか初瀬の山おろしよ、お前のように、より激しく冷淡になれとは祈らなかったのに。

っう、恋にもんもん気分を、

サクラに浮かれているおっちゃんおばちゃん達の俗にもじった洒落冗句だわさ。

さてさて、

今年はチャンスがあり、余は東京のサクラに浮かれ尽くしました。

井の頭 国立 北の丸 千鳥ヶ淵 上野

浮かれけり我や都の夢見草 半可ξ
(うかれけり われやみやこの ゆめみぐさ)

春の季語「夢見草」は桜の異称だす。


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4月7日

奥の細道旅中曾良書留に

鐘撞かぬ里は何をか春の暮 芭蕉
(かねつかぬ さとはなにをか はるのくれ)

元禄二年三月二十九日、栃木県鹿沼市。だと。

新古今和歌集能因法師の歌
山里の春の夕ぐれ来てみれば入相の鐘に花ぞ散りけり
を捩った作といわれている。

この里は、日暮れ時に寺でつく鐘の音も無く、能因法師の歌の世界のような晩春の長閑さが感じられない。と芭蕉は思ったのだろう。

何かこの村にあったのであろうか?と心配している。

さてさて、

過日、東京花見の岐路、雲間40・50㎞先に、福島第一原発を見た。

我が地は明日小学校の入学式だ。しかし・・

閉門の学舎何をか浅き春 半可ξ
(へいもんの がくしゃなにをか あさきはる)


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