囂kamabisuan庵

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7月7日

今日も子規の句

発想が野球!と、GGが勝手に選んだ10句。

春風やまりを投げたき草の原 明治23
球うける極秘は風の柳哉 明治23
寒聲や誰れ石投げる石手川 明治25
水の月杖ふりあげて打たんとす 明治26
行く秋の石打てばかんと響きける 明治27
投げこんだ礫沈みぬ秋の水 明治28
打ちこみし礫沈むや秋の水 明治28
草茂みベースボールの道白し 明治29
夏草やベースボールの人遠し 明治31
生垣に外は枯野や球遊び 明治32
蒲公英ヤボールコロゲテ通リケリ 明治35

昔は、子規さんの本名「のぼる」が「野ボール」で、ベースボールを「野球」と訳したなどと、面白おかしく言われていたが、今は中馬庚という人が、「野球」を使ってからだとなっている。

子規さん「ベースボール」という言葉を使った句は二つ。「野球」は無い。

短歌も「ベースボール」。

久方のアメリカ人のはじめにし
ベースボールは見れど飽かぬかも

國人ととつ國人とうちきそふ
ベースボールを見ればゆゆしも

若人のすなる遊びはさはにあれど
ベースボールに如く者はあらじ

九つの人九つのあらそひに
ベースボールの今日も暮れけり

今やかの三つのベースに人満ちて
そヾろに胸の打ち騒ぐかな

九つの人九つの場をしめて
ベースボールの始まらんとす

うちはづす球キャッチャーの手に在りて
ベースを人の行きぞわつらふ

うちあぐるボールは高く雲に入りて
又落ち來る人の手の中に

なかなかにうちあげたるは危かり
草行く球のとどまらなくに

正岡子規『竹乃里歌』明治31年

さてさて、さて、

数週間前にリベンジしたBSO盤、今度は無事使ってもらえていた。

なんだか、嬉しい心地。そヾろに胸の打ち騒ぐかなである。

打て走れ北の大地アカシアの花 半可ξ

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