囂kamabisuan庵

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2月7日

こがらしや頬腫痛む人の顔 芭蕉
(こがらしや ほおばれいたむ ひとのかお)

元禄三年の冬の句だそうだ。

頬が腫れちゃう冬の季節病といえばおたふく風邪だそうだ。

こんな句が出てくるくらいだから、コレラやCOVID-19みたいな深刻な病ではないようだ。

さてさて、

このところ、3桁が2桁になったり4桁が3桁になったり徐々に感染もおとなしくなりつつありで、それはそれでよろし。

さりながら、状況は昨年四月の比でもなく依然油断ができませんな。

ちょっと油断すればそこらじゅうに地雷が眠っている状態は変わらずだから、ご用心だわな。

しかし自民党は何より大事な選挙活動対策で職員全員PCR検査。

なんせ彼らは動き回るのが仕事だから必要なんだと知ってござる。でも、未だ国民はお預け!

自己中思想の極みだわさ。

田へしたもんだよカエルのしょんべん!
見上げたもんだよ屋根屋のふんどしだ。

感染状態を見る数字に、直近一週間の感染数から割り出す10万人あたり25人という数字がステージ4脱出のキーワード。

でも、昨年四月の緊急事態宣言時はほとんどそれシングルだった。

二階の大家が観光産業潰すなとうるさいから、怯えてGOGOしないでほしいものですな。

とりあえず医療一本で終えることに徹しませんかね。

政治で二兎も三兎追っかけちゃいつまでたっても終わらんぜ。

こがらしや不貞腐れたる人の顔 半可ξ
(こがらしや ふてくされたる ひとのかお)


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2月8日

奥の細道より

卯月朔日 御山に詣拝す 往昔 此御山を二荒山と書しを 空海大師開基の時日光と改給ふ 千歳未来をさとり給ふにや 今此御光一天にかゝやきて 恩沢八荒にあふれ 四民安堵の栖穏なり 猶 憚多くて筆をさし置ぬ

あらたうと青葉若葉の日の光 芭蕉
(あらとうと あおばわかばの ひのひかり)

元禄二年四月一日

有名な句ですな。

けど、これ、二荒山の二荒がね

  二→ふたっ→にっ→にち→日
  荒→ あら → こう →光

で日光となるプロセスに、葵のお力があるんですよっての理屈作りで、昔流の談林派好みの句でんねんよ。

余も日光結構好きだから、この手は楽しくてよござんすねといたします。

さてさて、

旧新と、暦は違いますが

令和2年の4月1日

時の宰相 流行り病で民の苦しむ様を見嘆き お上よりのお恵みとて 小き布のマスクなる口覆いを 一屋宛二枚お撒き給はれど 流行り病一向に収まらず 悪評八荒にあふれ 四民安堵の栖穏ならず 猶 怒り多くて筆をさし置ぬ

あらちひちゃ使えぬマスク屁のいかり 半可ξ
(あらちひちゃ つかえぬますく へのいかり)

さてさてさて、

長〜い長〜い家籠り生活で、気分は1年前から「はーるよこい」でござんす。

先日食べた豆苗が、サンサンさんのおかげでふたたび気持ちよい緑を育んでくれています。

和みの一景でござんす。

あらたうと青葉若葉の日の光 芭蕉
(あらとうと あおばわかばの ひのひかり)


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2月22日

書林風月と聞きしその名もやさしく覚えて、しばし立ち寄りて休らふほどに、雪の降り出でければ

いざ行む雪見にころぶ所まで 芭蕉
(いざゆかん ゆきみにころぶ ところまで)

丁卯臘月初、夕道何某に贈る

笈の小文の旅中名古屋にて貞享四年十二月、世話になった亭主へのお返しだそうだ。

さてさて明朝はちらちらと春の淡雪が降るそうだ。

だいぶ暖かくなり、これからは、雪の水分が多くツルツルと足元が超危険な状態になりますだ。

まあ、雪見なんて気分にも環境でもないので、今年はそんな危険にあまり遭遇はいたしやせんがね。

とは言いつつああ気兼ねなくぶらぶらしたいのう。

ぶらぶらといえば、ブラタモリで先日日田の「小鹿田焼」を紹介してました、なんで「おんた」と発して「小鹿田」のかなあ?

いざ読まむ難読地名山笑ふ 半可ξ
(いざよまん なんどくちめい やまわらう)


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で、

不思議な読み方地名を探してみたら結構ござった。

中でも一番気に入ったのは、熊本県甲佐町の「向谷」。


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続いて、富山高岡の「三女子」。


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さらに、「赤米田」、「目尾」こうなるともうわけがわかりませんな。


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大胆なことに「大谷」ときた。


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上野じゃないが「宇佐園」もいた。


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