囂kamabisuan庵

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10月4日

鬼灯は実も葉も殻も紅葉哉 芭蕉
(ほうずきは みもはもからも もみじかな)

元禄四年頃とか。

ほうずきの実も葉も茎もみんな緑から赤に変わる・・ああ、秋でござんす。というとこで、「なんざんしょ?」って句ですな。

さてさて、さて

余は、姪のお子達の少年野球を時々応援にいく。

兄はファーストと二番手のピッチャー。

2年生の弟は、まだ控えで、ボールボーイやベンチでカウント盤をあちゃこちゃさせている役目だ。

そのカウント盤がいちいち部品を探して貼ってと面倒くさそう。

そこで、大ジジイとしては、イージーカウント盤を開発。

丸く切ったプラダンを二つ折りして、下を盤に固定、上は開け閉め。

磁石でパチンとストッパー。

材料はダイソーseria掛け持ち調達。

合計600円

ちなみにあちゃこちゃ市販品は15000円

緑黄の色があちゃこちゃして、赤になって、
三振は黄色三っつで紅葉かな 半可ξ
(さんしんは きいろみっつで もみじかな)

10月18日

新藁の出初めて早き時雨哉 芭蕉
(しんわらの でぞめてはやき しぐれかな)

元禄七年伊賀上野で、と。

秋はトントンと急ぎ足で冬に変わって行きますなあ。

余は、新そばを求めて時雨の間を走り回っている。

まさに、新そばの出初めて早き時雨かな であります。

そんな道行、粋なアオサギさんを見かけた。

高層ビルのクレーンがいたずら書きしてゲレンデを白く塗っているのを、豊平川の哲人アオサギがじっと見ていた。

ゲレンデ初雪アオサギの観客 半可ξ
(げれんではつゆき あおさぎかんきゃく)

10月20日

冬瓜やたがひに変る顔の形 芭蕉
(とうがんや たがいにかわる かおのなり)

元禄七年。伊賀上野での作。と。

冬瓜をおばあちゃん達に見立てて、ふふふの句だそうです。

さてさて、さて

本日は、隣町の農家蕎麦屋さんに。

昔は自家栽培の蕎麦を出していたが、お客が増えてで出せなくなっちゃったんだと。

で、

本日は、北海道で一番小さな村、音威子府産の新そば。

ここの、ほぼ自家栽培の野菜天ぷらはとても旨いのだが、
今日は、チャリ行少し寒かったんで、ゴボウ肉せいろの大盛り。

また来なくっちゃ。

ドラフトのコール待ち侘ぶペポかぼちゃ 半可ξ
(ドラフトの コールまちわぶ ペポかぼちゃ)

その後

その後2

10月24日

借りて寝ん案山子の袖や夜半の霜 芭蕉
(かりてねん かかしのそでや よわのしも)

寒っ
ただただ
寒っ

やっぱ
山は雪だった

暑寒別一足お先と冬支度 半可ξ
(しょかんべつ ひとあしおさきと ふゆじたく)

10月31日

貧山の釜霜に鳴く声寒し 芭蕉
(ひんさんの かましもになく こえさむし)

延宝九年(天和元年)

貧乏寺のなお貧乏な光景のスケッチだ。

さてさて、さて、

今年も、貧乏な国の貧乏な老人のもとに、皮肉にも「富裕」、もとへ「富有柿」が届いた。

礼状は、裕福な二山にちなむ漱石と子規の俳句でお返しをした。

とはいえ、

余の気分は、戦争コロナ物価高の天下の情勢不安から

貧陋の釜霜に鳴く声寒し 半可ξ
(ひんろうの かましもになく こえさむし)

である。

囂kamabisuan庵